「もし?」を、やってみる。
三輪ミライフ会議では、いろいろな「もし?」が生まれます。
「三輪駅が、もっと人の集まる場所になったら?」
「空いている店を、誰かが何かを始める場所にできたら?」
「三輪のまち全体を、一つの宿のようにできたら?」
「地域のために、ちょっとだけなら手伝える人をつなげたら?」
最初から、完成した事業の形が見えているわけではありません。作戦会議で話しているうちに、誰かが、
「こんなんできたら面白いやろなあ」
と言う。みんなが、
「それ、面白いなあ」
と言う。
だったら、できる大きさにして、一度やってみる。やってみると、考えていたのとは違うことが起こります。うまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともある。思いがけない人とつながったり、最初とは違う方向へ育ち始めたりすることもあります。
そうした経験を持ち寄って、また作戦会議をする。
「もし?」→「やってみる」→「振り返る」→「育てる」→次の「もし?」。
三輪ミライフ会議の実践は、そんな繰り返しから生まれてきました。
このページでは、いま目の前にある活動を紹介するだけではなく、一つの「もし?」が、どのように生まれ、試され、人とつながり、今の形へ育ってきたのかをたどります。
三輪駅を、人が集まる場所にできないか?
三輪駅縁結び広場が育つまで
始まりは、三輪駅そのものを使って何かできないか、という実験でした。
- 臨時券売所をクラフトビールのタップルームにしてみる。
- 駅からまちなかへ歩いてもらう。
- 三輪にある店をつなぐ。
- 駅に昔の写真を飾る。
2023年の三輪まちなかつば市では、三輪駅を会場に、いくつもの「やってみる」を重ねました。
一日の実験で終わらせず、駅を継続して地域のために使えないか。そこから生まれたのが、月に一度の「三輪駅縁結び広場」です。
そして今では、毎回違うことを試す、三輪の「まちづくりの実験場」へと育っています。
一日の実験から、月に一度の実験場へ。
空いている店を、「まず使ってみる」場所にできないか?
三輪栄町かえしばが育つまで
商店街の空き地や空き店舗を前にして、「増えているなあ。」と嘆いているだけでは、なかなか動きません。
それなら、逆に、そうしたところを使わせてもらって、まちに賑わいを作れないか。
いきなり店を構えなくてもいいのではないか。
一日でもいい。週末だけでもいい。
まず、この場所で何かをやってみたらいい。
そんな発想から、空いている場所と「何かを始めてみたい人」を結ぶ実験が始まりました。
やがてそれは、間借りや期間限定の出店から始め、育ったら次の場所へ巣立っていく「三輪栄町かえしば」という仕組みへ育っていきます。
空き店舗対策から考えるのではなく、「ここで何かやってみたい」を出発点にする。
→ 「三輪栄町かえしばが育つまで」を読む
三輪のまち全体を、一つの宿にできないか?
三輪まちやど協会が育つまで
三輪には、大きなホテルがたくさんあるわけではありません。
でも、泊まる場所だけが「宿」でしょうか。
まちには、小さな宿がある。
食事のできる店がある。
酒を飲める店がある。
三輪を案内できる人がいる。
お茶や着物などを楽しめる人や場所もある。
それぞれを一つの大きな施設の中に集めるのではなく、すでにまちにあるものをつないだら、三輪のまち全体を一つの宿のようにできるのではないか。
そんな「もし?」から、宿、飲食、体験、案内をゆるやかにつなぐ「三輪まちやど協会」という考えが育ってきました。
新しく大きなものをつくるのではなく、まちにあるものを小さく編み直す。
→ 「三輪まちやど協会が育つまで」を読む
「ちょっとなら手伝える」を、つなげられないか?
三輪ゆるボラネットが育つまで
地域には、
「毎回は無理やけど、時間が合えば手伝える」
「こんなことならできる」
という人が、案外たくさんいます。
ところが、「役員になってください」「毎月参加してください」となると、一気に参加しにくくなります。
それなら、「ちょっとならできる」を、そのまま地域の力にできないか。
必要なときに呼びかけ、できる人が、できるときだけ手を挙げる。
そんなゆるやかなつながりから、「三輪ゆるボラネット」が生まれました。
旧来の住民、新しく三輪へ来た人、三輪の外に住んでいるけれど三輪と関わりたい人。
所属ではなく、「ちょっと手伝おうかな」でつながる地域の網を育てています。
人を組織に入れるのではなく、人と人がつながる仕組みをつくる。
→ 「三輪ゆるボラネットが育つまで」を読む
まだ、育っている途中です。
ここに並んでいるものだけが、三輪ミライフ会議の実践ではありません。
三輪の酒、食、農業、まち歩き、空き家、駅、商い、文化、福祉、交通――。
作戦会議や日々の活動の中では、いまもいろいろな「もし?」が生まれています。
すぐに形になるものもあれば、何年もかかるものもあります。
一度やってみて、やめたものもあります。
別のアイデアとつながって、思いがけないものへ育つこともあります。
そして、まだ土の中に眠っている種もあります。
だから、このページも完成することはありません。新しい実践が生まれ、その歩みを語れるようになったら、少しずつここに加えていきます。
「もし?」は、未来に蒔く種です。その種がどんな芽を出し、どんなふうに育っていくのか。
ここは、その歩みを残していく場所です。
