神職が語る御奉仕うら話「神饌」

神様にお供えして召し上がっていただく神饌。祭典に欠かせない大切なものですが、準備する神職さんにはご苦労もあるようです。

大神神社では年4回の大祭(祈年祭、春秋の大神祭、新嘗祭)に、神饌として、雉(野鳥)、鴨(水鳥)、鯛(海魚)、鯉(川魚)を供えます。

雉と鴨は昔は生きたものが納められ、一番若い神職が調理して(絞めて窒息させて)いました。鴨は水鳥なだけに息が長く、もう大丈夫と手を放すと息を吹き返すこともありました。

鯉は強いので、酒を飲ませたり、暴れないよう目に紙を貼って見えなくしたりして三宝に乗せ、お供えします。撤饌してもまだ生きているので、鎮女池(狭井神社下)に放つと生き返って泳いでいます。

狭井神社の鳥居をくぐると左側に池があり、鯉がたくさん泳いでいます。真鯉の中には神様にお供えしたありがたい鯉がいるかもしれませんね。

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