テントから店へ、その後――白酒屋の新店舗が完成しました

三輪栄町かえしば
2026年10月21日 白酒屋の新店舗が完成 約2年半のテント営業を経て、中古コンテナを利用した常設店舗が完成し、営業を始めました。白壁に木の腰板、暖簾と幟を備え、三輪参道に新しい店の風景が生まれました。

先日、「テントから店へ――白酒屋が三輪で育てた商い」という記事でご紹介した、大神神社参道の白酒屋さん。
中古コンテナを利用して建設中だった新店舗が、とうとう完成しました。先日から営業も始まっています。約2年半にわたるテント営業を経て、三輪参道に新しい一軒の店が誕生しました。

コンテナが、門前町の店になっていく

10月に入ってから、白酒屋さんの工事の様子を何度か写真に撮ってきました。
10月4日には、中古コンテナの外側に木の骨組みがつくられ、屋根がかけられ、壁には合板が張られていました。
10月16日に訪れると、金属屋根が葺かれ、壁は白く塗られ、木の柱や腰板も姿を現していました。
そして10月21日。店先には「名物くさ福餅」の暖簾が掛かり、草餅の幟が立っています。以前から店先に置かれていた行灯も、新しい店舗の前に据えられていました。

中古コンテナを利用した建物とは、外から見ただけではほとんど分かりません。白壁に木の腰板、深い軒を備えた、門前町の風景になじむ店になりました。

2024年4月 空き地でテント営業開始。
2026年9月24日 テントを撤去して中古コンテナを設置。
2026年10月4日 コンテナに下地工事。コンテナの外側に壁がつくられ、腰板が張られて、店の形が見えてきました。
2026年10月15日 外観仕上げ工事。屋根と白壁が現れ、門前町らしい外観になりました。
2026年10月21日 白酒屋の新店舗が完成していました。
約2年半のテント営業を経て、中古コンテナを利用した常設店舗が完成し、営業を始めました。白壁に木の腰板、暖簾と幟を備え、三輪参道に新しい店の風景が生まれました。

中古コンテナを使いながら、景観にも配慮する

この建物を見ていて、もう一つ面白いと思ったことがあります。
それは、中古コンテナという既存の資材を活用しながら、参道の景観にも配慮した店づくりが行われたことです。中古コンテナをそのまま置けば、いかにもコンテナを利用した店舗になります。ところが白酒屋さんは、外側に屋根や壁を設け、木を使って仕上げました。建物のつくり方を工夫すれば、既存の資材を生かすことと、まちの景観を大切にすることは両立できるのですね。

三輪栄町かえしばでも、空き地や空き店舗を利用した小さな商いの可能性を探っていますので、こうした店づくりも参考になります。

店ができて、商いはこれからも続く

前の記事では、白酒屋さんの歩みを振り返って、こんなことを書きました。
「店をつくってから商いを始めたのではなく、商いを始めてから店をつくった。」
空き地にテントを張って始まった商いが、約2年半を経て、一軒の常設店舗になりました。

でも、建物が完成したからといって、この物語が終わるわけではありません。これからも参拝客が立ち寄り、草餅を買い、「ようお参り」の声が聞こえる。そんな日々が積み重なって、新しい店が三輪参道の風景の一つになっていくのでしょう。そして、長谷寺門前からやってきた草餅が、いつの日か三輪の名物の一つになるかもしれません。

これからも、白酒屋さんの商いを見守っていきたいと思います。

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