三輪をつむぐ100のお話

三輪に関することがらを小学生でも読んで楽しめる文体でまとめた短い物語に、
大人向けの解説を加えてたものです。

100題を目標に書き進めます。

三輪の人でも意外に知らない「へぇー」と感じるような三輪の地元のお話をまとめることで、小学生がふるさとの魅力を学び、大人も楽しめる読みやすい物語になります。
わかりやすく深みがあり想像をかき立てる観光案内としても活用でき、三輪の魅力を広く共有できるでしょう。
そして、地域の文化や歴史を大切にし、地元の人々が誇りを持ちながら、そこから生まれる本物の魅力を活かした観光活動が展開されるでしょう。

まず、デジタル空間に「ふみくら(archives)『三輪の暮らし博物誌』」を作ります。
それは、三輪の自然と歴史、文化が織り成す風土の中で、三輪びとが営む暮らしに紡がれてきた、なりわい、ならわし、言い伝え、祈りと祀り、神賑わいなど、三輪の地に刻まれた「ひと」「もの」「こと」の記憶を掘り起こし、三輪が三輪であるためのしるべとして保存蓄積する場所です。
そこに、順次執筆した「三輪をつむぐ100のお話」を上げて公開していきます。次の段階では、一つ一つをカードにして案内所に置いたり、全部まとめて書籍にしたりすることを想定しておきます。

私が尊敬する元春日大社権宮司の岡本彰夫先生は、「歴史とはいきさつである」とおっしゃいました。いきさつを詳しく知ることは、進む道を照らすことです。住民が主体となって三輪のまちづくりを進めていく上で、「三輪をつむぐ100のお話」が欠かせないものになることを願っています。

三輪をつむぐ100のお話

第24話 宮中から出た鏡と剣

むかし、神鏡と神剣は、天照大神とともに天皇の住まいである宮中にまつられていたと伝えられています。三輪にみやこがあった崇神天皇の御代のことです。天皇は天照大神の強い力をおそれ、皇女の豊鍬入姫命に命じて、宮中の外でおまつりすることにされました。...
三輪をつむぐ100のお話

第23話 人は心直かるべし ―三輪高市麻呂

今から千三百年以上も昔、持統天皇につかえた大神高市麻呂という人がいました。三輪高市麻呂とも呼ばれ、三輪に住んでいたと伝えられています。高市麻呂は、まっすぐな心をもち、学問にもすぐれた人でした。そして何より、自分のことより民の暮らしを大切にす...
三輪をつむぐ100のお話

第22話 やまと

大和国一之宮大神神社境内にある大美和の杜からは、秀麗な三輪山と大和三山、二上山(ふたかみやま)など、大和の国原と青垣を一望することができます。今の奈良県を、むかしは大和の国といいました。「大和」「やまと」は奈良県をあらわす言葉であると同時に...
三輪をつむぐ100のお話

第21話 花鎮め

むかしの人たちは、春に花が散るころ、病気がはやると考えていました。そこで、疫病をもたらす神々を鎮め、人々が元気に暮らせるようにと行われてきたのが、大神神社と狭井神社の「鎮花祭(はなしずめのまつり)」です。崇神天皇の御代に始まったと伝えられて...
三輪をつむぐ100のお話

第20話 大物主さまと倭迹迹日百襲姫

倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)は大物主(おおものぬし)さまの妻となりました。けれども、その神はいつも昼には見えず、夜にだけおいでになりました。姫は言いました。「あなたさまは、昼にお見えにならないので、そのお顔をはっきり拝見する事が...