文学と物語

三輪をつむぐ100のお話

第23話 人は心直かるべし ―三輪高市麻呂

今から千三百年以上も昔、持統天皇につかえた大神高市麻呂という人がいました。三輪高市麻呂とも呼ばれ、三輪に住んでいたと伝えられています。高市麻呂は、まっすぐな心をもち、学問にもすぐれた人でした。そして何より、自分のことより民の暮らしを大切にす...
三輪をつむぐ100のお話

第21話 花鎮め

むかしの人たちは、春に花が散るころ、病気がはやると考えていました。そこで、疫病をもたらす神々を鎮め、人々が元気に暮らせるようにと行われてきたのが、大神神社と狭井神社の「鎮花祭(はなしずめのまつり)」です。崇神天皇の御代に始まったと伝えられて...
三輪をつむぐ100のお話

第20話 大物主さまと倭迹迹日百襲姫

倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)は大物主(おおものぬし)さまの妻となりました。けれども、その神はいつも昼には見えず、夜にだけおいでになりました。姫は言いました。「あなたさまは、昼にお見えにならないので、そのお顔をはっきり拝見する事が...
三輪をつむぐ100のお話

第18話 ときじくのかぐのこのみ

第11代垂仁天皇が大和の纒向珠城宮(まきむくたまきのみや)に都をおかれていたころのことです。天皇は家臣の田道間守(たぢまもり)に、「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を探してまいれ」と命じられました。「非時香菓」とは、季節が変わってもいつま...
三輪をつむぐ100のお話

第17話 三輪の神杉

三輪山には大きな杉の木がたくさんあり、神の木として大切にされてきました。三輪の神杉として特に有名なのが「衣掛けの杉」で、『杉立てる門』という歌によまれています。「わが庵は三輪の山もと恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門」(私のいおりは、三輪山の...