文学と物語

三輪をつむぐ100のお話

第14話 三輪時丸(みわのときまる)

むかし、大和の国の三輪の里に時丸という若者がいました。家はお金持ちでしたが、時丸は子供のころからの気ままなくらしのむくいを受けたのか、若くしてやまいにかかり、そのまま死んでしまいました。父母は深くなげきかなしみました。じごくにおちた時丸は、...
里唄 三輪社中

幾久で乾杯

三輪で酒を酌み交わすなら、乾杯も三輪らしく。小料理屋「福づつみ」でみんなが集まって酒を飲むとき、こんな乾杯をしています。音頭を取る人が、まず高橋活日の歌を唱えます。此の神酒は 我が神酒ならず倭成す 大物主の 醸みし神酒そして、「幾久!」と声...
三輪をつむぐ100のお話

第9話 はたのかわかつ

むかし、欽明(きんめい)天皇が初瀬川のほとりにみやこをかまえておられたころ、大きな洪水がありました。そのとき、初瀬川の上から大きなつぼが一つ流れてきて、三輪の杉のとりいのそばに流れ着きました。みやこにつかえていた人がこのつぼをひろい上げてみ...
三輪の暮らし博物誌

この浮世絵、実は三輪です。

― 福づつみに小さな「まちかど博物館」三輪駅前の小料理屋「福づつみ」の壁に、一枚の浮世絵を展示しました。一枚といっても、実は二枚続き。二枚をつなげると、一つの場面になります。描かれているのは、歌舞伎・人形浄瑠璃の名作『妹背山婦女庭訓(いもせ...
三輪をつむぐ100のお話

第7話 おだまきと赤い糸

むかし、活玉依姫(いくたまよりひめ)という美しいむすめのもとに、夜な夜なかよってくる男がありました。たいそううるわしく、名もある方と見うけられましたが、いつも夜になるとむすめのところにやってきて夜が明ける前に帰ってしまうので、明るいところで...