三輪をつむぐ100のお話

三輪に関することがらを小学生でも読んで楽しめる文体でまとめた短い物語に、
大人向けの解説を加えてたものです。

100題を目標に書き進めます。

三輪の人でも意外に知らない「へぇー」と感じるような三輪の地元のお話をまとめることで、小学生がふるさとの魅力を学び、大人も楽しめる読みやすい物語になります。
わかりやすく深みがあり想像をかき立てる観光案内としても活用でき、三輪の魅力を広く共有できるでしょう。
そして、地域の文化や歴史を大切にし、地元の人々が誇りを持ちながら、そこから生まれる本物の魅力を活かした観光活動が展開されるでしょう。

まず、デジタル空間に「ふみくら(archives)『三輪の暮らし博物誌』」を作ります。
それは、三輪の自然と歴史、文化が織り成す風土の中で、三輪びとが営む暮らしに紡がれてきた、なりわい、ならわし、言い伝え、祈りと祀り、神賑わいなど、三輪の地に刻まれた「ひと」「もの」「こと」の記憶を掘り起こし、三輪が三輪であるためのしるべとして保存蓄積する場所です。
そこに、順次執筆した「三輪をつむぐ100のお話」を上げて公開していきます。次の段階では、一つ一つをカードにして案内所に置いたり、全部まとめて書籍にしたりすることを想定しておきます。

私が尊敬する元春日大社権宮司の岡本彰夫先生は、「歴史とはいきさつである」とおっしゃいました。いきさつを詳しく知ることは、進む道を照らすことです。住民が主体となって三輪のまちづくりを進めていく上で、「三輪をつむぐ100のお話」が欠かせないものになることを願っています。

おもてなし処 三輪いろは

第7話 おだまきと赤い糸

むかし、活玉依姫(いくたまよりひめ)という美しいむすめのもとに、夜な夜なかよってくる男がありました。たいそううるわしく、名もある方と見うけられましたが、いつも夜になるとむすめのところにやってきて夜が明ける前に帰ってしまうので、明るいところで...
たにぐく堂

第6話 ころもかけの杉

むかし、三輪山のふもとに玄賓僧都(げんぴんそうず)というおぼうさんが住んでいました。りっぱなおぼうさんでありながら、そまつないおりで清らかにくらしていました。このいおりに、ほとけさまにおそなえするしきみの木と水をもってかよってくる女がいまし...
たにぐく堂

第5話 額田王(ぬかたのおおきみ)と三輪山

天智天皇の御代、みやこがあすかから近江の国(今の滋賀県)にうつることになりました。近江に行ってしまうと、あすかのみやこからのぞんでいた三輪山を見ることができなくなります。ふたたび大和の国に帰ってこられないかもしれない遠い国への旅。新しい志賀...
たにぐく堂

第4話 十一面観音さまのおひっこし

若宮さんとして親しまれる馬場の大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)は、大物主さまの子で大神神社の最初の神主となられた大直禰子さまをおまつりしています。元は大御輪寺(だいごりんじ・おおみわでら)というお寺で、神さまと仏さまをいっしょにおまつり...
たにぐく堂

第3話 旅行家イザベラ・バードと三輪の人々

明治の初め(今から150年ほど前)、日本に外国人が入ってくるようになりました。このころ三輪をおとずれたのが、イギリスの女性旅行家イザベラ・バードです。おそらく馬場先の一の鳥居あたりの宿に泊まったのでしょう。その様子を次のように書いています。...