三輪をつむぐ100のお話

おもてなし処 三輪いろは

第7話 おだまきと赤い糸

むかし、活玉依姫(いくたまよりひめ)という美しいむすめのもとに、夜な夜なかよってくる男がありました。たいそううるわしく、名もある方と見うけられましたが、いつも夜になるとむすめのところにやってきて夜が明ける前に帰ってしまうので、明るいところで...
たにぐく堂

第6話 ころもかけの杉

むかし、三輪山のふもとに玄賓僧都(げんぴんそうず)というおぼうさんが住んでいました。りっぱなおぼうさんでありながら、そまつないおりで清らかにくらしていました。このいおりに、ほとけさまにおそなえするしきみの木と水をもってかよってくる女がいまし...
たにぐく堂

第5話 額田王(ぬかたのおおきみ)と三輪山

天智天皇の御代、みやこがあすかから近江の国(今の滋賀県)にうつることになりました。近江に行ってしまうと、あすかのみやこからのぞんでいた三輪山を見ることができなくなります。ふたたび大和の国に帰ってこられないかもしれない遠い国への旅。新しい志賀...
三輪をつむぐ100のお話

第2話 ひとよざけさん

むかし、三輪山のふもとで崇神天皇がみやこをいとなまれていたころ、国にやまいがはびこり、おおぜいの人が死んでしまいました。ある夜、天皇の夢まくらに大物主さまが現れ「わが子なる大田田根子(おおたたねこ)にわれをまつらせ、酒をたてまつれ」とおつげ...
三輪をつむぐ100のお話

第1話 さきみたま くしみたま

むかし、大国主さまが、あしはらのなかつ国(日本の国)をおつくりになっていたとき、それを助け、力を合わせていた少彦名(すくなひこな)さまが常世の国(海のかなた)にさってしまわれました。大国主さまが「これから先、国づくりはどうしたらいいのか」と...