三輪文芸誌

高橋活日「此の神酒は」

高橋活日 日本書紀 此の神酒は 我が神酒ならず倭なす 大物主の 醸みし神酒幾久幾久 この神酒は私が醸した神酒ではありません。大和の国をお造りになった大物主大神が醸された神酒です。幾世までも久しく栄えませ 崇神天皇の...
暮らし博物誌

三諸杉の若蔵主、聖林寺十一面観音の天蓋を語る

聖林寺(桜井市下)の国宝十一面観音は、フェノロサが絶賛し、第1回の国宝指定を受けた24の文化財の一つとなりました。 明治の神仏分離までは三輪の大御輪寺(現在の若宮神社)に祀られており、地元からも篤く信仰されていたようで、今西酒造の蔵...
暮らし博物誌

神職が語る御奉仕うら話「お松明」

大和に新春を告げる繞道祭。御神火祭とも言われ、大松明の浄火が三輪山の裾を縫うように清めていきます。 大松明を作るのにも苦労があるようです。 繞道祭の大松明は、以前は車谷の老人が作っていました。今はその方が作れなくなった...
三輪文芸誌

藤原隆信「尋ねばや」

藤原隆信(1142-1205) 尋ねばやほのかに三輪の市に出でて命に替ふるしるしありやと 尋ねてみたいものだ。少し三輪の市に出て、命に代わる物があるのかと。 命に代えられるような大切なものはあるのでしょうか。何でも売って...
三輪文芸誌

古事記 神武天皇御製

初代 神武天皇 あし原の しけしき小屋をやにすがたたみ いやさや敷きて わが二人寝し 葦のいっぱい生えた原の粗末な小屋で、菅すげで編んだ敷物をすがすがしく幾枚も敷いて、私たち二人は寝たことだったね。 初代神武天皇は、日向...
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