神職が語る御奉仕うら話「お松明」

三輪の暮らし博物誌

大和に新春を告げる繞道祭。御神火祭とも言われ、大松明の浄火が三輪山の裾を縫うように清めていきます。

大松明を作るのにも苦労があるようです。

繞道祭の大松明は、以前は車谷の老人が作っていました。

今はその方が作れなくなったので神職が作ります。

締め方が緩いと、担ぎ手から「危ない」と苦情が出ることがあります。

良い加減で最後までまんべんなく燃えるように作るには、相当な技術が必要なんです。

こんな言い伝えも。

大和盆地西麓に、大晦日から元旦にかけて遠い東の山裾を狐火がゆらゆら漂ったという言い伝えがあり、

長尾神社の宮司さんにうかがうと、それは繞道祭の松明が見えたのではないかとおっしゃっていました。

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